十川眼科大町院
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健康診断で眼圧が高いと言われたら|眼圧と緑内障の関係を旭川市の眼科専門医が解説

2026.06.05コラム

「健康診断で眼圧が高いと言われた」
「眼圧が20を超えていると言われて心配」
「眼圧が高いと緑内障になるの?」

このような理由で受診される方は少なくありません。

まず、20以上だからといって緑内障とは限りません。
また、正常な眼圧でも緑内障になることがあります。

この記事では、
・眼圧とは何か
・眼圧が高いとどうなるのか
・緑内障との関係
・当院で行っている眼圧評価
について、眼科専門医が解説します。


監修:十川眼科大町院 院長 中林征吾(日本眼科学会認定 眼科専門医、医学博士)



1. 眼圧とは?
2. 正常な眼圧値とは?
3. 眼圧が高いと緑内障になる?
4. 正常眼圧でも緑内障になることがある
5. 眼圧は時間、季節や測定方法によって変わる
6. 角膜の厚さも重要
7. 当院での眼圧評価
8. まとめ
9. 関連ページへのリンク

1. 眼圧とは?


眼圧とは、眼球の中の圧力のことです。
目の中では「房水(ぼうすい)」という液体が作られており、 その産生と排出のバランスによって眼圧が保たれています。

眼圧は高すぎても低すぎても問題になることがあります。


2. 正常な眼圧値とは?


一般的には10〜21mmHg程度が正常範囲とされています。
ただ、これは多くの人を集めたときにほとんどの人がこの範囲だったという、統計的な基準値です。

この範囲であれば病気にならないという値ではありません。
人によって視神経の強さは異なるため、同じ眼圧でも影響の受け方は異なります。


3. 眼圧が高いと緑内障になる?


眼圧が高いほど緑内障になりやすいことは知られています。
しかし、眼圧による神経のダメージの受けやすさには個人差があるため、この値を超えたら緑内障、というものはありません。

ちなみに眼圧が高くても、視神経や視野に異常がない状態を「高眼圧症(こうがんあつしょう)」と呼びます。 高眼圧症で緑内障にならない方も少なくありませんが、定期的な経過観察が重要です。


一方で、眼圧が正常範囲でも緑内障になることがあります。その代表が正常眼圧緑内障です。


4. 正常眼圧でも緑内障になることがある


日本人の緑内障の方のうち、およそ7割が正常眼圧緑内障であることが知られています。
治療をする前の眼圧が20mmHg以下なのに緑内障になっているわけです。

そのため、眼圧だけで緑内障の有無を判断することはできません。
眼底検査やOCT検査、視野検査などを組み合わせて評価することが重要です。


5. 眼圧は時間、季節や測定方法によって変わる


眼圧は1日の中でも時間帯によって変動します。 診察日によって眼圧が数mmHg程度違うことは珍しくありません。
また、季節によって眼圧が変動することも知られています。基本的には冬に高くなり、夏に低くなる傾向があります。
とくに旭川の冬は非常に寒く、冬場に眼圧が高くなる方もしばしばおられます。

また、実は眼圧は測定方法によって多少異なります。

一般的な健康診断などでは、 空気を当てて測定する非接触型眼圧計がよく使用されています。
一方で眼科では、 より正確とされるゴールドマン圧平眼圧計や、 iCare(リバウンド式眼圧計)などを使用することがあります。


6. 角膜の厚さも重要


眼圧測定では角膜の厚さも影響します。

角膜が厚い方では実際より高く測定され、角膜が薄い方では実際より低く測定されます。
これは、すべての眼圧計である角膜の厚みを基準にして作っているからです。

特に緑内障の診断や治療方針を考える際には、角膜厚を考慮して眼圧を評価することが重要です。


7. 当院での眼圧評価


当院では眼圧を測る機器として、 非接触型眼圧計、iCare(リバウンド式眼圧計)、ゴールドマン圧平眼圧計があります。
必要に応じて使い分けたり、複数の機器で眼圧を測定して評価しています。

また、角膜厚測定も行い、単純な眼圧の数値だけではなく、測定誤差や個々の患者さんの状態も考慮して診療しています。

当院では、眼底検査やOCT検査などで緑内障変化がない「高眼圧症」の場合、 20台前半の眼圧であれば経過観察とすることが多いです。 一方で、眼圧が高いほど将来的に緑内障になるリスクは高まるため、 30mmHgを超えるような高い眼圧では予防的な治療を検討することがあります。


8. まとめ


眼圧が高いと言われても、必ずしも緑内障とは限りません。
また、正常な眼圧でも緑内障になることがあります。

大切なのは眼圧だけでなく、視神経や視野も含めて総合的に評価することです。
健康診断で眼圧が高いと言われた方は、一度眼科で詳しい検査を受けることをおすすめします。




著者情報

十川眼科大町院 院長 中林征吾

医師紹介ページ アクセス
中林 征吾
  • 日本眼科学会認定 眼科専門医、医学博士
  • 日本眼科学会、日本緑内障学会、日本眼炎症学会 所属

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