緑内障のレーザー治療(SLT)とは?|効果・痛み・副作用を旭川市の眼科専門医が解説
2026.06.26コラム
「緑内障のレーザー治療(SLT)って何?」
「点眼薬をやめられるのでしょうか?」
「痛みはありますか?」
緑内障では点眼薬による治療が基本となりますが、レーザー治療という選択肢もあります。
その代表的な治療がSLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)です。
SLTは短時間で行える低侵襲な治療で、点眼薬1種類分程度の眼圧下降効果が期待できます。
点眼薬が合わない方や毎日の点眼が負担に感じている方にとって、有効な治療選択肢の一つです。
この記事では、
・SLTとはどのような治療か
・どのような方におすすめなのか
・効果や持続期間
・痛みや副作用
・再照射はできるのか
について、旭川市の眼科専門医が解説します。
監修:十川眼科大町院 院長 中林征吾(日本眼科学会認定 眼科専門医、医学博士)
1. SLT(緑内障レーザー治療)とは?
2. どのくらい眼圧が下がる?
3. どんな方におすすめ?
4. 治療時間や痛みは?
5. 副作用や注意点
6. 再照射はできる?
7. まとめ
8. 関連ページへのリンク
1. SLT(緑内障レーザー治療)とは?
SLT(Selective Laser Trabeculoplasty:選択的レーザー線維柱帯形成術)は、房水の出口である線維柱帯にレーザーを照射し、房水の流れを改善することで眼圧を下げる治療です。
メスを使う手術ではなく、外来で行えるレーザー治療です。
点眼麻酔で行い、5~10分の短時間で終わります。眼帯の必要もありません。
2. どのくらい眼圧が下がる?
SLTでは、一般的に点眼薬1種類分程度の眼圧下降効果が期待できます。
もちろん効果には個人差があり、十分に眼圧が下がる方もいれば、あまり効果が得られない方もいます。
また、緑内障を治す治療ではなく、眼圧を下げて病気の進行を抑えるための治療です。
SLTの効果は治療直後から現れるわけではありません。
一般的には数日から数週間かけて眼圧が下がり始め、1〜3か月ほどで効果が安定してきます。
3. どんな方におすすめ?
SLTは次のような方におすすめです。
・点眼薬で眼圧が十分下がらない方
・点眼薬の本数を減らしたい方
・点眼薬によるかぶれやアレルギーがある方
・毎日の点眼を負担に感じている方
一方で、緑内障の進行具合や眼圧の値によっては、SLTでは十分な眼圧下降が得られず、手術が必要になる場合もあります。
4. 治療時間や痛みは?
治療は外来で行い、レーザー照射自体は5〜10分程度で終了します。
点眼麻酔を使用するため、多くの方は強い痛みを感じません。
治療後は眼帯をすることもなく、診察をしてそのまま帰宅できます。
5. 副作用や注意点
SLTは比較的安全性の高い治療です。
治療後に軽い炎症や一時的なかすみ目がみられることがありますが、多くは短期間で改善します。
レーザー治療後には眼圧や炎症の有無を確認するため診察を行います。
6. 再照射はできる?
SLTの効果は数年間持続することが多いとされています。
しかし、時間の経過とともに効果が弱くなることがあります。
その場合には、状態によって再度SLTを行うことができます。
ただし、再照射の効果には個人差があるため、眼圧や緑内障の進行状況をみながら判断します。
7. まとめ
SLTは外来で短時間に行える緑内障レーザー治療です。
点眼薬1種類分程度の眼圧下降効果が期待でき、点眼薬が使いにくい方や毎日の点眼が負担になっている方にとって有効な治療選択肢となることがあります。
一方で、すべての方に十分な効果が得られるわけではなく、緑内障の進行状況によっては手術が必要になることもあります。
治療方法は患者さん一人ひとりで異なるため、眼科専門医と相談しながら最適な治療を選択することが大切です。
点眼薬だけではなくレーザー治療という選択肢もありますので、治療方法について気になる方はお気軽にご相談ください。
8. 関連するページへのリンク
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- コラム「緑内障は初期症状がないって本当なの?」
- コラム「トラベクレクトミー(線維柱帯切除術)とは?|眼圧をしっかり下げるための緑内障手術を解説」
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