旭川市で白目、黒目の病気でお悩みの方へ|症状・治療方法などを眼科専門医が解説
旭川市で白目、黒目の病気でお悩みの方へ。このページではその症状や治療方法などに説明いたします。
監修:十川眼科大町院 院長 中林征吾(日本眼科学会認定 眼科専門医、医学博士)
1. 白目が赤い、白目がブヨブヨしている、ゴロゴロする、かゆい、めやにが出る
2. 白目が黒目に伸びてきた、白目が黄色い、白目が盛り上がっている
3. 黒目が痛い、充血、まぶしい、涙が出る、かすむ
4. かすむ、まぶしい
5. 見えにくい、充血する、目全体が痛い(注意が必要な病気)
1. 白目が赤い、白目がブヨブヨしている、ゴロゴロする、かゆい、めやにが出る
白目とまぶたの内側の組織のことを結膜(けつまく)といいます。
- 結膜下出血:結膜の中にある血管が切れてベターッとハケで塗ったように白目が赤くなります。痛みはないか、ちょっと異物感が出るくらいのことが多いです。見た目は派手で驚くかもしれませんが、少しずつ薄くなり1~2週間くらいで自然に消えます。

- 結膜炎:さまざまな原因によって結膜に炎症がおこる病気です。 花粉やホコリ・ハウスダストなどによっておこるアレルギー性結膜炎ではかゆみ、ゴロゴロ、めやに、涙が出るなどの症状が多いです。抗アレルギーの点眼やステロイド点眼、重症例には免疫抑制剤の点眼もあります。 細菌によっておこる細菌性結膜炎ではドロっとした目やにと充血のことが多く、抗生物質の点眼でほとんどの場合よくなります。 ウイルスによっておこるウイルス性結膜炎は感染力が非常に強く、他の人にうつります。特効薬はないですが、炎症を抑える点眼などを使いながら自然に治るのを待ちます。通常は1~2週間くらいかかります。アデノウイルスによるものは検査キットで調べることができます。

2. 白目が黒目に伸びてきた、白目が黄色い、白目が盛り上がっている
- 翼状片(よくじょうへん):結膜が角膜に侵入する病気です。結膜の異常増殖で悪性のものではありません。原因不明ですが、外で仕事をして太陽の光をよく浴びる人などに多いです。大きくなると乱視が増加、角膜の中央あたりまで侵入すると覆われて見えなくなります。治療は手術しかありません。当院では翼状片をはずして下側に縫い付けて、翼状片と角膜の間に堤防のように正常結膜を縫い合わせる手術をよく行います。日帰り手術で、手術時間は10~15分くらいで終わることが多いです。

- 結膜嚢胞(けつまくのうほう):結膜の中に小さな袋ができて、その中に水が溜まって、水ぶくれのようになる良性の病気です。麻酔をして細い針でつぶすことができます。再発する場合は、結膜を小さく切り、袋を切除して結膜を縫い合わせる手術を行います。日帰り手術で、手術時間は10分以内で終わることが多いです。

- 瞼裂斑(けんれつはん):黒目の真横の結膜が一部黄色く盛り上がって見える良性の変化です。加齢変化でもあり、症状もなく治療もいらないことがほとんどです。
3. 黒目が痛い、充血、まぶしい、涙が出る、かすむ
黒目のことを角膜(かくまく)といいます。- 角膜炎:角膜に炎症がおきている総称です。症状として、目の強い痛み、充血、涙が出る、まぶしい、かすむ、見えにくいなどがあります。主な原因として細菌・真菌(カビ)・アカントアメーバ・ヘルペスウイルスなどの感染症によるものがあります。また、コンタクトレンズによるもの、外傷、紫外線によるものなどでも起こることがあります。 治療としては感染症のものであれば抗生物質の点眼や眼軟膏を用いることが多いです。感染症による角膜炎は重症化すると後遺症で見えにくさが残ることもあり、早めの治療が必要です。コンタクトレンズや角膜異物などであれば原因の除去や消炎、角膜保護、予防の抗生物質の点眼などを使ったりします。

- ドライアイ:ドライアイとは、涙の質が変化して涙が蒸発して黒目や白目に傷がついたりして、目の不快な症状や見えにくさなどが起こる病気です。 詳しくはドライアイのページをご覧ください。
- 角膜異物:鉄を削ったりする仕事をしていると、黒目に小さな鉄が刺さったりすることがあります。麻酔の点眼をして除去することが可能です。
4. かすむ、まぶしい
かすみやまぶしさは目の中のいろんな組織の異常で出ることがありますが、黒目の形の異常やにごりでも出ることがあります。
- 円錐角膜(えんすいかくまく):角膜が中央付近から薄くなり、円錐状に前方に突出してくる病気です。通常は10~30代で起こることが多いです。乱視が強くなり、メガネでも視力が出にくくなります。治療としてはハードコンタクトレンズになりますが、当院ではハードコンタクトレンズを取り扱っていないため、専門の病院にご紹介いたします。
- 角膜混濁(かくまくこんだく):透明な角膜が何らかの原因で白く濁ってしまう状態です。角膜感染症がよくなっても混濁が残ってしまったり、もともと遺伝的な要因で角膜に濁りが出る病気などがあります。重症例では手術などがありますが、専門の病院に紹介いたします。
5. 見えにくい、充血する、目全体が痛い(注意が必要な病気)
- ぶどう膜炎:ぶどう膜炎は、目の中にある虹彩・毛様体・網膜・脈絡膜などに炎症が起こる病気です。 白目だけの病気ではなく、目の内部に炎症が起きるため、見えにくさや強い痛みを伴うことがあります。原因としては感染、免疫異常などの全身炎症疾患によるものもあり様々です。原因がわからないことも多いですが、ぶどう膜炎の代表的な全身疾患としてサルコイドーシス、ベーチェット病、原田病があります。
治療としては炎症を抑えるためにステロイド点眼を使います。点眼で炎症を抑えきれない場合はステロイド内服も行うことがあります。場合によっては免疫を調整する薬を使用することもあります。また、サルコイドーシスやベーチェット病などの全身疾患が関係している場合は内科と連携して治療を行います。
当院の院長・中林はTNF阻害薬eラーニング講習修了医であり、十川眼科大町院は非感染性ぶどう膜炎に対するTNF阻害薬(アダリムマブなど)の維持施設の施設基準を満たしています。

