点眼薬(目薬)について|正しい使い方や副作用などについて旭川市の眼科専門医が解説
点眼薬(目薬)は、眼科で最もよく使用される治療薬の一つです。
ドライアイ、アレルギー性結膜炎、結膜炎、緑内障、白内障手術後など、さまざまな病気の治療に用いられています。
一方で、目薬は正しく使用しなければ十分な効果が得られなかったり、副作用が起こったりすることがあります。
当院では患者さん一人ひとりの状態に合わせて適切な点眼治療を行っています。
このページでは点眼薬についての使い方や副作用などについて説明いたします。
監修:十川眼科大町院 院長 中林征吾(日本眼科学会認定 眼科専門医、医学博士)
1. 目薬は正しく使うことが大切
2. 目薬がしみるのはなぜ?
3. 目薬にも副作用があります
4. 開封した目薬はいつまで使える?
5. 自己判断で中止しないでください
6. 当院での点眼治療
7. 関連するページへのリンク
1. 目薬は正しく使うことが大切
目薬はたくさん入れれば効果が高くなるわけではありません。通常は1滴で十分な量です。
目薬をさしたら、目を閉じて目頭を指で軽く押さえて1〜2分ほど待ちます。
また、複数の目薬を使用している場合には、点眼の間隔を5分以上あけることも重要です。
下記のコラムにて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
▶ コラム「点眼薬(目薬)の正しい使い方|1滴でよい理由や点眼間隔などを解説」
2. 目薬がしみるのはなぜ?
目薬をさしたときに「しみる」と感じることがあります。
必ずしも異常ではありませんが、薬剤の性質や目の状態によって刺激感が出ることがあります。
また、ドライアイの目の状態では点眼薬をよりしみると感じることがあります。
下記のコラムにて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
▶コラム「目薬がしみるのはなぜ?原因と注意点を解説」
3. 目薬にも副作用があります
目薬は比較的安全な治療ですが、副作用が起こることがあります。
目の充血、刺激感、かゆみ、かすみ、まぶたの皮膚の荒れなどが生じることがあります。
また、点眼薬に含まれる防腐剤によって、長期間の使用でドライアイや目の表面の荒れを起こすことがあります。
また、薬の種類によっては全身に影響することもあります。
症状が気になる場合にはご相談ください。
ステロイド点眼薬について
ステロイド点眼薬は炎症を抑える非常に有効な薬です。
アレルギー性結膜炎や術後の炎症など、さまざまな場面で使用されます。
一方で、長期間使用すると眼圧が上昇したり、ステロイド緑内障や白内障の原因になったりすることがあります。
そのため、ステロイド点眼薬を使用している方は、定期的に眼科で診察を受けることが大切です。
緑内障点眼薬について
緑内障点眼薬は眼圧を下げて視神経を守るための大切な治療薬です。
しかし、緑内障点眼薬の種類によっては、
喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、徐脈性不整脈、重度の腎機能障害などの疾患がある方では使用に注意が必要な場合があります。
このような持病がある方は、眼科医にご相談ください。
また、プロスタグランジン関連薬という緑内障点眼薬では、
まつ毛が長くなる、まぶたの上がくぼむ、まぶたの皮膚が黒くなるなどの副作用がみられることがあります。
緑内障点眼薬は全体的に充血、ドライアイ、めやに、まぶたのかぶれや炎症などが起こることがあります。
点眼薬を使用してこのような症状が出た場合は、眼科医にご相談ください。
4. 開封した目薬はいつまで使える?
患者さんから、 「薬局で1か月たったら捨ててくださいと言われました」
「まだ残っているのに使えないのでしょうか?」
というご質問をいただくことがあります。
点眼薬は開封すると少しずつ細菌が混入する可能性があり、
また薬剤そのものも徐々に劣化していきます。
そのため、多くの点眼薬では開封後1か月程度を目安に使い切ることが推奨されています。
ただし、点眼瓶の先端がまつ毛やまぶたに触れておらず、
適切に保管されている場合には、
1か月を過ぎたからといって直ちに使用できなくなるわけではありません。
一方で、数か月以上経過したものや、見た目に変化があるもの、
いつ開封したかわからないものについては使用を避けた方がよいでしょう。
使用してよいか迷う場合には、眼科医や薬剤師にご相談ください。
5. 自己判断で中止しないでください
上記のような副作用が出た場合でも、
自己判断で点眼薬を中止すると、緑内障などの病気が悪化したりすることがあります。
とくに緑内障点眼薬は、症状がなくても継続することが重要な治療です。
自己判断で中止せず、気になる症状がある場合は早めに眼科を受診して眼科医にご相談ください。
6. 当院での点眼治療
当院では患者さんの病状や生活スタイルに合わせて点眼薬を選択しています。
また、点眼方法や副作用についてもご説明し、安全に治療を継続できるようサポートしています。
目薬について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

