運転免許の視力基準は?普通免許・大型免許・二種免許の基準を旭川市の眼科専門医が解説
2026.09.05コラム
「運転免許の更新にはどのくらいの視力が必要ですか?」
「片目の視力が悪いのですが、運転免許は大丈夫ですか?」
眼科では、運転免許の視力検査について、このようなご相談を受けることがあります。
この記事では、
・普通免許の視力基準
・大型・中型・準中型・けん引・二種免許の視力基準と深視力について
・免許更新前に眼科を受診したほうがよいケース
などについて、旭川市の眼科専門医が解説します。
監修:十川眼科大町院 院長 中林征吾(日本眼科学会認定 眼科専門医、医学博士)
1. 普通免許の視力基準は?
2. 大型・中型・準中型・けん引・二種免許の視力基準
3. 免許更新前に眼科を受診したほうがよいケース
4. まとめ
5. 関連ページへのリンク
1. 普通免許の視力基準は?
普通免許などの第一種免許では、基本的に次の視力基準が設けられています。
・両眼で0.7以上
・片眼それぞれ0.3以上
片眼の視力が0.3未満や片眼が全く見えない場合でも、一定の条件を満たせば視力基準をクリアできます。
具体的には、見えるほうの眼の視力が0.7以上で、その眼の視野が左右150度以上であることが条件となります。
この視力の数値は「裸眼視力」である必要はありません。
眼鏡やコンタクトレンズを使用して基準を満たすことができれば問題ありません。
参考ページ:北海道警察 適性試験(視力関係)合格基準
2. 大型・中型・準中型・けん引・二種免許の視力基準
大型免許、中型免許、準中型免許、けん引免許、第二種免許などでは、普通免許よりも厳しい視力基準が設けられています。
基本的な基準は、
・両眼で0.8以上
・片眼それぞれ0.5以上
・深視力の検査で3回の平均誤差が2cm以下
です。
大型や二種免許などでも裸眼視力である必要はなく、眼鏡やコンタクトレンズを使用して基準を満たすことができれば問題ありません。
しかし、普通免許のように片眼の視力が悪くても、見えてる方の視野検査でクリアすればOK、などの救済はありません。
また、こちらでは「深視力検査」というのが出てきます。三桿法(さんかんほう)という、3本の棒の位置関係を判断する検査です。
具体的には、左右の2本の棒は固定されており、真ん中の棒が前後に動きます。
真ん中の棒が左右の棒と一直線に並んだように見えたところでボタンを押して止め、
その位置と実際の中央の位置とのずれを測定する検査です。
深視力検査は通常の視力検査とは異なる特殊な検査であり、
眼科で異常が認められない場合でも、なかなかうまくできない場合もあるかと思います。
検査機器での見え方や判断方法に慣れることも一つの方法です。
3. 免許更新前に眼科を受診したほうがよいケース
次のような場合には、運転免許の更新前に眼科で視力を確認しておくと安心です。
・最近、遠くのものが見えにくくなった
・道路標識や案内表示が見えにくい
・夜間の運転で見えづらくなった
・眼鏡をかけても以前ほど見えない
・片目だけ見えにくくなった
・白内障を指摘されている
・視野が狭くなったように感じる
・免許更新時の視力検査が心配
特に、以前は問題なく見えていたのに、最近になって視力が低下してきた場合には、単なる眼鏡の度数の変化だけではなく、目の病気が原因となっている可能性があります。
運転免許の更新が近づいてから慌てて受診するのではなく、見え方に不安がある場合は早めに眼科で確認しておくことが大切です。
4. まとめ
運転免許に必要な視力の基準は、免許の種類によって異なります。
普通免許などでは、基本的に両眼で0.7以上、片眼それぞれ0.3以上が基準です。
片眼の視力が0.3未満、または見えない場合でも、
もう一方の眼の視力と視野について一定の条件を満たせば基準を満たせます。
一方、大型・中型・準中型・けん引・二種免許などでは、 両眼で0.8以上、片眼それぞれ0.5以上に加えて、深視力の検査も必要です。
裸眼視力が基準に届かなくても、眼鏡やコンタクトレンズによる矯正で基準を満たすことができます。
「免許更新の視力検査が心配」「最近、遠くが見えにくくなった」という方は、
更新前に眼科で視力や目の状態を確認しておくと安心です。

