当院でのドライアイの治療
2025.01.20新着情報
ドライアイとは、涙の質が変化して涙が蒸発しやすくなり、目の不快な症状や見えにくさなどが起こったり、黒目や白目に傷がつきやすくなる病気です。
具体的な症状として、目がかわく、ゴロゴロする、ショボショボする、目が重たい、目が開けにくい、目が疲れる
充血する、めやにが出る、かすむ、ぼやける、まぶしい、涙が出る(あるいは涙が出ない)など、様々な症状を引き起こします。
日本では40歳以上の男性の13%、女性の22%がドライアイとされています。
加齢、喫煙、パソコン・タブレット・スマートフォンを長時間見る、コンタクトレンズ装用、糖尿病、目の炎症、まばたきの減少、低湿度などがリスクを高めます。
治療としては主に目ぐすりの治療が行われます。従来から人工涙液の点眼、ヒアルロン酸の点眼がドライアイ治療として行われてきました。
涙の性質をよくする点眼薬が日本で2010年から発売され、従来の治療よりもドライアイに効果があるとされています。
また、目がしらには上下に涙点(るいてん)という、涙を鼻の方へ流す小さな入口があります。
この涙点にシリコン製の栓を入れて涙の排出を抑える「涙点プラグ挿入」という治療があります。 この治療も従来のめぐすりの治療よりもドライアイに効果があるとされております。
涙点は片目に2個、両目で4個ありますが、全ての涙点にプラグを入れると涙目の症状がかなり出てしまうこともあるため、
当院ではまず両目の1つにだけ涙点プラグを入れております。
治療の実際ですが、仰向けになっていただき麻酔の目ぐすりをします。涙点をすこし触ったのちに涙点にプラグを挿入します。
すこし押される感じはあるかもしれませんが、全く痛くないとおっしゃる患者様も多いです。
涙点プラグを両目の涙点に1つずつ挿入しても、1~2分くらいで終わることがほとんどです。
両目に1つずつ涙点プラグを入れる場合、自己負担1割、2割、3割の方でそれぞれ 1,900円、3,800円、5,700円くらいです。
片目1個、両目1個ずつ、片目2個、両目2個ずつ涙点プラグを挿入する場合の1割負担の患者様の自己負担金額は、
それぞれ 1,200円、1,900円、1,500円、2,300円くらいとなります(2割、3割負担の患者様はこの2倍、3倍の自己負担金額となります)。
ドライアイの症状が冬に起こりやすいです。目がかわく、ゴロゴロする、見えにくいなどの症状がありましたらぜひご来院いただければと思います。